夏のゾッとした話

フェイスブックで友達の友達が結婚したことを知って、物凄く驚いた。

結婚するような年齢なんだけど、

あんまり周りはしてなくて、

仲いいのが一人結婚してるんだけど

はえーなーくらいにしか思ってませんでした。

ところがぎっちょんちょんですよ。

彼は大学在学中から付き合ってた恋人と見事めでたくゴールインですよ。

かれこれ、6ねんくらいかしら。

 

塾講師のバイトで見つけたJKが

大学生になる直前に交際スタート。

その彼女が仕事を始めて二年経ったら結婚するんだと友人から聞いてたのを思い出したよ。

宣言通り。

こーゆーのを人生の計画立ててるっていうんですね。

そーゆーのも含めてゾッとした。

人生万事塞翁が馬とは言うけれど、

成功者ってこーゆーのですよ、と言わないといられない。

動揺する。

 

今日、10Tonesっていう、フェスみたいのを観てきたんだけど、

あーやって楽しんでた間にも結婚が遠のいてるんだなとか思っちゃうよね。

ああもう一生結婚できねえなこれ、みたいなやつ、思うよね。

人生を勝ち負けで計ること自体がおかしいと頭ではわかっていても、

すうげええなああってためいきでちゃう。

 

保坂和志の『カンバセーションピース』って小説の始まり方が、

周りが結婚してって遊ぶ友達がいなくなってったっていうのだったと思う。

読まなきゃ。

conversation pieceって、話の種とか、団欒図って意味なんですね。

おらも団欒してえよお。

前も書いたかもしれないけど、休日に誰とも喋ってないと思い出すCMがある。

尾崎風のシンガーがライブで「日曜誰とも喋ってねえだろ!」って呼びかけると

観客が「おおー!!」ってこたえるやつ。

見たのは中学生くらいのときで、しかも一回きりなんだけど、

強烈に記憶に残ってる。

こうやって何度も反芻してるからなんだけどさ。

いまだに読み終わってない『私小説』ではずっと博士課程の院生でくすぶってる主人公が昔のことをひたすらに反芻しては(なんで今こうなってるんだろう)ってぼやいてるんだけど、

その気持がわかるから読み進められないんだろうか。

勿論私は博士号を取る予定もなく、外国語の非常勤講師のあてがあるわけでもないので、

いっそう暗いのだけど。

主人公は何歳かわからないけども、けっこうな年齢なんじゃないだろうか。

けっこうなってのもとても曖昧だけれども。

いい年齢になっても親密な人間関係が姉妹としか築けていないっていう箇所があって大変痺れた。

そういう食い込む一方のフレーズがある小説です。

兄と仲の悪い私が言うのもナンですが!

 

結婚したいって話です。

そういう事言うと、「そんなにいいもんじゃないよ」って言われる。

あれ?これって、結婚してるのが普通の年齢だから結婚したいって思ってるだけなのかも知れないってのが、一方ではある。

普通じゃない恐怖みたいな。

社会から露骨に取り残されていきますよっていう恐れ。

結婚してないと変な目で見られますよってやつ。

見栄というかね。

それもあるのかもしれない。

生活に変化が欲しいだけなのかもしれない。

結婚してる人ってのはそういうことを考えずにするんだろうとも思う。

結婚するのが自然だから結婚するんでしょうね。

試行錯誤して導いた結論というよりは、

(マア、スルカ)くらいの感じの方があるんじゃないすかね。

したほうが自然というような相手とか価値観とか状況とかが揃わないと発生もしないんだろうけども。

そんなことを考えるよりも、発生させるための状況を作らなくてはいけないよね。

こうやって結婚したいと書いてると、モト冬樹のCMを思い出す。

「日本一結婚したい男」ってやつで「結婚したい!結婚したい!」って言ってるやつ。

欲望の主体なのか客体なのかどっちともとれる表現ですよね。

「抱かれたい男」とかね。

最近ずっと「仕事辞めたい」か「結婚したい」しか考えてないかもしれない。

欲望の二大巨頭。

連日終電&休日出勤なんだけどよくあることなんだろうか。

イヤダーって転職したところでまた一緒なんだろうか。

ブラックだよって言ってさっと辞めた人がいて、

羨ましい。

何がって、転職先がすぐに見つけられたことよね。

辞めてからじゃ大変だもんな。

辞める度胸も才覚もない。

どうしたもんか。

行ってきます。