誰かと遊ぼう。

失恋の話の続きです。

 

正確には失恋ではないのかもしれなくて、

単にbroke upしたって話。

もう恋人じゃないよーってやつ。

じゃあ何かってええと、昔仲よかった人。

そんだけ。

 

そうなった。お互いに。

先週の土曜日にはっきり決まって(自動詞?)、

連絡しないって決められて(これは正確)、

連絡しないでいたら連絡きた。

 

残務処理について。

ああ、そうそう、それあったね。

瓦礫の山の中にぽつんと残ったデカい建物で、立派な服召した方々が、

取り分を決める奴。

鍵は送りますから住所を教えてください、服とかは全部捨ててください、写真も捨てて下さい、ブログとかも消してください。

そーゆーやつ。

 

過去に生きる私としては、

ああ、前の人のあれ結局返さないままだったなとか、

そーゆーの思い出して自分の不誠実さにへこんだりする。

 

この、業務連絡やだよねーって思う。

儀礼的に普通に似た会話してみたり、探ったりするやつ。

駄目になった人間関係のよくあるやつ。

 

感心したのが

「どのくらい前からか、恋人として好きじゃなくなってた」と言われたこと。

正直だなあと思った。

よく言うなあって。

それも一種儀礼的な別れのブルースの一節だし、よくてバリエーションでしかなくて、要するに久しぶりにそーゆー気持ちになってしまった。

 

毛羽立ったとか、ささくれだったとか、その程度のさざ波。

月日は流れ、私は残るなあと思った。

堀口大學の全集買ったときに月下の一群とか訳詞集あげたけど、あれ全部捨てたんだろうなとか、

貸しただけなのに捨てられたものも多かったなとか、

実際的に感傷してる。

 

いくら考えても、やり直したところでまた別れる人とちゃんと別れたというところに落ちつく。

いくら考えても。

享楽的に楽しかった。

無敵な楽しいパワーを味わえた。

別れを言わせたって気がする。ずっと。

好きじゃなくなってたと思っても言えない不誠実が招いた結果だなあ。

 

誰かと遊びたいだけなのかもしれなくて、

なんだかと思う。

誰かと遊ぼう。