でも、別に見るほどじゃあない。

映画見ました。

『青春かけおち篇』と『ヒアアフター

 

『青春かけおち篇』は、つかこうへい原作の戯曲を映画化したもの。

30歳の写真家志望のプータローで玉の輿にのる予定の婿養子候補である風間杜夫と、その28歳の恋人でお金持ちの大竹しのぶと、その女にずっと惚れていてやっとお見合いで再会した年商30億の会社経営者である31歳の田中健の三角関係に、大竹しのぶの両親や、田中健の運転手が絡んでくる。

恋人がしぶしぶお見合いをしたら「昔から好きだった」と言われてクラっときちゃって、でも結婚するには婿養子になってもらわないといけないからその男と結婚するわけにはいかず、そもそもプータローがもっとしっかるしてりゃあ問題なかったものを、みたいなことを周囲から言われて(ええい、じゃあいっそのこと京都にかけおちじゃい!)となったら、意外や意外、京都の旅館では「かけおちですね。見ればわかります」と従業員総出で万全の受け入れ体制だったのだが、一向に誰も迎えに来ないので呆れられてきて、かけおちカップルからかけおち先の連絡を入れてくる始末になり、とうとう迎えが来る夜、(ええい、じゃあいっそのこと心中じゃい!)とガス自殺しようと旅館の和室にガスを充満させてる間にだんだんと登場人物が集まり、なんだかんだとめでたく終わる話。

 

パッとしない作品だった。

かけおちまでがけっこうあって、かけおち後はだらだらしてて、タイトルに持ってくるほどじゃないと思った。

アラサーで青春とはなかなか現代にはチャレンジングなタイトル。

登場人物の不真面目っぷりと、急で劇的な舞台転換が良かった。

でも、別に見るほどじゃあない。

異人たちとの夏』もなんかなあだったことを思い出した。

 

ヒアアフター』もなんかなあだった。

臨死体験、死者との交信能力、兄の死を経験した三者がロンドンでスパークする映画。

「人間関係のもろさ、強さ」みたいなのが、死後の世界との関わりから描かれる。

ただ、料理教室で友達を探すというメラニーがいなくなったのはけっこう寂しいものがあったね。