ここ数日
あ、選挙の件は送れて返信して、無かったことになりました。
父がLINEを始めたんですが、教えててびっくりしました。
会社の人とか友達に何かを教えるときには私はかなり悠長です。
できなくて当たり前、くらいに考えて、できたら褒めるくらいの調子の良さですが、
父に対してはかなり厳しいです。
すぐに出来てほしい、一つを言えば10は分かってもらえると思って教えちゃいます。
期待値が高いんだなとしみじみしちゃいました。
私は機械とかに限らず大体何でもかんでも父に教えられたと思ってます(別に父子家庭ではなく)。
勉強はそら学校で教わりましたけど、
料理とか冗談とかギターとかパソコンとか、とにかく教わってたと思ってます。
だから、これを言えば分かる人だと思ってしゃべっちゃいます。
設定関連のこととかは、私も習ったわけではないのでそれくらい分かるでしょう、と思ってしゃべっちゃいますが、
SNSはLINEが初めての人と、mixiもFacebookもgoogle+もInstagramもやっててって人とでは勘の働き方が違います。
厳しくしちゃいますね。
厳しい頑固親父の気持ちが少し分かった気がします。
ナボーコフの『青白い炎』を読みました。
いまいちでした。
発想は面白いんだけど、
注釈だけで充分に小説になってて発想が活かされてるように思われず、
シェイドが殺されるんだなってはじめの方で分かった上に、ほんとにそれで終わっちゃうっていう、
ストーリーのどこを愉しめばいいのか分からなさが、
期待はずれでした。
面白かったのは、
『孤独な王』の片鱗があったこと。
小説内にチェス用語の「孤独な王」があって、
調べてみると『ベンドシニスター』は仮題が「孤独な王」だったとか。
「北の果ての国」とか『賜物』も読んでれば面白かったんでしょうか。
最後の最後で自分の状況を冷静に観察するような部分があって、
興ざめしました。
この辺が狂人が書いた設定の限界なのかなと思いました(上岡龍太郎が「一人芸の限界でしょうか」と言ったのを思い出しながら)。
普通に読んでたら気づかないようなところも、よく調べたらアット驚く裏テーマみたいになるんですかね。
それ言ったら『ロリータ』も面白くなかったですよ。
シャーロットヘイズの名前がカッコ内で初出という意地悪にはぐっと来ましたが。
そうそう、『おばあちゃんあやまる』という映画をご存知でしょうか。
九段下にある昭和館という怪しげな建物で見てきました。
視聴覚コーナーの設備が思いの外充実してて良かったです。
長編映画も観られれば通っちゃいます。
著作権切れた戦前映画をじゃんじゃんいれてほしいです。
で、『おばあちゃんあやまる』ですが、
これは後味の悪い映画でした。
田舎の、おそらく戦後の映画で、迷信深いばあさんが科学の前に敗れ去る話でした。
善悪がはっきりしすぎて提示されてる割に、善悪として示してしまっていいのかしら、というやりきれなさが、
せめて寓話化するとかして鬼と天使くらいにしてあれば溜飲を下げられたのに、
なまじ人なもんだから、もやもやした気持ちが残りました。
仕事が辛い、と電話をかけてきた友達に
「辛い」という理由で話を聞いてもらいたくて電話したら
着信拒否されてました。
着信拒否するような相手によく愚痴を言えたなあと感動しました。