どう断ろう。

丸谷才一が『裏声で歌へ君が代』の単行本の函に、

政治的人間を書く小説家についてちょっとだけ書いてた。

政治にかかわらない人間はいないし、人間を書く小説家には政治は避けられないみたいな内容だった気がする。

たしかに政治は避けられないんですけど、できれば人間関係に持ち込みたくはない。

そういう私の潔癖が、狭い人間関係をいっそう絞ってしまっている。

必死さの現れだ、真剣だってことだ、真面目なんだってことにして気にしなければいい。

選挙カーやらビラを気にしなくていられるように、

友人知人から選挙のプッシュをされても柳に風と受け流せばいい。

何も潔癖になることはない。

 

無いんだけど、嫌なんですよね。

フェイスブックで知り合いから、住んでる地域について確認のメッセージがきました。

その人はある宗教団体の構成員で、もしかしたらそれなのかなーって思うと、

げんなりしてきます。

このタイミングなら十中八九そうでしょう。

知らないふりして月曜に返事だそうかと思います。

 

選挙が近づくとやたらと出る「あなたが選挙に行けば変わる」みたいなやつが胡散臭くて嫌いです。

もっと投票率が上がれば自民党への票が第一党じゃなくなるかもしれない、あるいは自民党が危機を感じて世の中良くなります(漠然)ってことなのかしら。

投票率が上がっても自民党に入れちまえば結果一緒じゃねえか。

「投票しよう」って言葉に、自民党以外に票を入れましょうってメッセージがくっついてるように見えて、うるせえよって腹立てちゃう。

怒るほどに選挙に興味があるわけでもないのに。

 

知り合いからそういうことを言われるのは、マルチ商法の勧誘を思い出させます。

わたしが得するためにあなたは損をしなさい、と言われてるような。

もっと言うと、営業もそう感じます。

潔癖なんだな。

 

どう断ろう。

1:しらばっくれて月曜に返信する

2:正直にやめてって言う

3:住民票を移してないと嘘をつく