バッティング練習みたい。

友達に「女性に紹介してもいいか?」と聞かれ、喜んで、と答えた。

友達の彼女の同僚だと言う。

イケイケでもなく、御宅でもなく、地味でもなく、とはいえ可愛い感じの、自分を持ってる人だという。

それって素晴らしいじゃないかと思った。

 

異性を紹介されるなんて、なんだか他人の話のようだ。

魚喃キリコとかの世界みたいだ。

漫画では知ってても、実態を知らないから戸惑う。

 

名前は知ってても経験してなくて免許いらないのは、UFOと幽霊とドラッグと合コン。

そりゃあ結婚とか離婚もしてないけどね。

合コンは友達が「つまんない」と言ってた。

合コン帰りに電話かかってきたのだ。

「いま合コン行ってきた!」って。

知らない、つまらない、可愛くない人を相手にして話術を披露してご機嫌をとってメシを奢らなくちゃならないものだから大変つまらなかったと言ってた。

それはつまらん。百害あって一利なしじゃないか。

しかし、別な友人は合コンでひっっかけたスーナーと結婚した。

良薬は口に苦しということだろうか。

 

合コンほどではない「紹介」を初めて経験してわかったのは、やはりつまらないということ。

あるいは、相手が既に私に飽きていること。

質問→解答の繰り返しで、キャッチボールではなく、バッティング練習みたい。

いや、自分から「アキ・カウリスマキ好きなんすよー」とか言えばいいのかもしれないけども。

そうなんだー。で終わっちゃうからね。

 

アニメ好きな人って世の中けっこう多いと思うんだけど何でなんだろか。

私は苦手な方なので、不思議。

特にTVアニメが苦手。

アニメ好きな人からすると、ひらのさきこのどこがええねんとかなりそう。

無声映画時代の小津安二郎みてどうするのとか言われちゃいそう。

毎日映画見てるなんて訳わかんないとかね。

テオ・アンゲロプロスの映画の何がいいのかとか。それは同意だ。

 

そうなると、気が合う人というのはけっこう貴重な存在なんだなとアタリマエのことに気付かされる。

国立の音大を出た才女なんかは話せる人。

勿論、テオ・アンゲロプロスについて一席ぶつようなハーコーではないんですが。

というか、アンゲロプロスを見たことある人にあったことないけども。池澤夏樹以外に見た人いるのか。

私も殆ど見てないので語られても嘘かホントかわかりませんが。