旗本うんざり男 謎の雇用形態

育てちゃるけんのう、みたいなことを店長に言われて悪い気がしたのと、

気が多いから他の突拍子もないところに行きそうって見抜かれてて、

ひっっじょーに驚きました。

気が多いんです。

中学のとき、担任には「多趣味が趣味だろ」と言われたこともありんした。

手広くしすぎて、ええーい面倒だとなってしまったりしたことが、あったっけか。

ありそうだけど。

リゾームですよね。

深く根を張らずに、横に横に。

蓮根みたいに多産。

 

友達に、

金目当てで働きはじめたはずなのに、前座と同じ給料だったらなんで働いてるんですかと聞かれて、

絶句しました。

本当だ。

何でだっけ。

ノリだったと思う。

そんなことを書くのは悔いてるってことかしらん。

金のために働こうとしたはずなのに、これじゃ本末転倒だ。

専門職のはずなのに、前のとこみたいに教えられないんだろうなあ。

じゃあさ、バイトで事務雇えよ。

馬鹿かよ。

そんで経験者だけ雇えばいいじゃんな。

こんなに給料の安さに衝撃を受けるんですね。

安さなんだろか。

ちょっと余裕が出てきたのよね。

こんなもんかって。

あと、つまんないなと思ったからか?

こんなことだけやってくのかと思ってげんなりしたんですよ。

安さに惹かれて来たのに、ボッタクリのような高さで、

見るからに失敗したなとうんざりしてる客にたっかいものを売りつけるのって

難しいね。

これいらねえだろうなって思ってるのバレてんだろうな。

いらねえもん無理に売りつけようとしてるんだろうなって見抜かれてんだろな。

話の聞き方がカウンセリングのときとおなじになってた。

うんざりしてるよ。

うんざりしてます。

うんざりだ。

毎日うんざり。

うんざり行進曲。

うんざりマーチ。

旗本うんざり男 謎の雇用形態

噺家になるための修行の一環だとか自分に言い聞かせたり、美容師さんになだめすかされたりしてるんだけど、

噺家になるのには入門しかないんだから、ムダな足踏みだよな。

 

労働条件が酷くて辞めたいとお嘆きの女の子がいて、

でも辞める勇気ないと言ってたのを思い出す。

前はテヤンデエの勢いで辞めたけんど、

今度はもったいないと思ってるけど、

ほんとにもったいないかな。

もったいないんかなあ。

 

前にいた会社をググったら、去年の11月から募集してた。

8月半ばに新しい人が入ったけど、どうやら10月には辞めたみたいだ。

「新人は何ヶ月もつかねえ」と上司の言葉が懐かしく思い出された。

でも、今にして思えばあそこは給料があったんだよなあ。

見合ってなかったとはいえ、今のところは安すぎる。

安すぎる。

安すぎる上に、事務仕事ばっかりで技術を勉強する時間もない。

奴隷かな。

ちゃんと事務を雇うと金がかかる(からこき使えるのを雇った)ということかしら。

それにしちゃ安すぎやしませんかと。

そうだよな。

しかも噺家になりたいんですよ。

この給与ならもったいなくない。

営業したくなくてハロワに行かなかったのに、営業してるし。

別に店長になりたいとかでもない。

事務ばっかだから、たぶん技術なんて身につけられる時間ねえだろう。

事務職のバイトじゃなかったはずなんだけど。

詐欺だ。

どうやって切り出そうかと考えてもいる。

まだ入って日が浅いんだから、早いほうがいいと友達に言われました。

そうだよな。

全くそのとおりだ。

あほくさ。