結婚式を知らない独身者

友達が結婚するんですよ。

今度、母校の一角で挙式で、有難いことに招待されちゃって、

久しぶりの予定なんで浮ついてます。

とりあえず髪切りました。

結婚式に呼ばれた人って、祝儀とそれを渡す袱紗は必要だよね。

どっちももってねえ。

ってことでお金も下ろしました。

ついでに2000円札でもらいました。

お店で使うと「おっ珍しい」とか言われます。

ずっと通ってる古本屋のマスターには「この裏面が良いんですよねえ」と、らしいコメントが聞けて嬉しかったです。

で、結婚式。

前に出たのが一昨年ので、もうどう振る舞っていいかさっっぱり忘れちゃいました。

このあたりに社会性のなさが透かし彫りになります。

若干、ビビってます。

勿論めでたいですよ。

ただ、どんな顔して出席するのかわからない。

以前はほんとに仲いい友達で、めでたい気持ちと久しぶりに会う友達の珍しさで一杯でした。

今度のも友達ですけどね。

ああドキドキしてきた。

だから映画で予習をします。

友達に聞くことができないから(いなくて)、本を読むかググればいいんだけどね。

 

『たみおのしあわせ』を観ました。

2008年の岩松了監督作品、オダギリ・ジョーと麻生久美子が主演。

予想としては『めがね』とか『レンタネコ』みたいなオフビートな(でもないか)コメディだと思ってました。

文化系女子がうけるーって言って笑うやつ。

あるいは淡々と結婚に至る二人を描くのかと。『グッドストライプス』みたいな。

3分の1は合ってましたね。

でもだいぶ違った。

この映画は結婚を舞台にしてはいるけど、結婚の話じゃなかったですね。

個々のエピソードは分かるのに、テーマというとなんつったらいいのかって感じです。

この「何て言ったらいいの」感は、岩松了作演出の『水の戯れ』を見たときにも感じました。

あのときも、恋愛が主軸なんだけど、登場人物がわかりにくい。

それはフィクションの都合上必要な説明とか過度なキャラクター化がなかったからだったかなーと思います。

わかりにくいって言っても、男はわかりやすいんですよ。変化がない。

で、女は何かある。

そういえば『水の戯れ』の菊池亜希子も、『たみおのしあわせ』の麻生久美子も、有り得ないくらい美人で、たぶん浮気か不倫かしてるっぽいぞって描かれ方でしたね。

するってえと何かい、岩松了は美人という謎を描く作家ってことかい。短絡かい。

あと、上手くいきかけたことがダメになるって点も共通してるし、

住んでる所がどうのこうのってのもあったね。

あと、配偶者を亡くしてる。

岩松了論を読みたくなりました。