惚気を聞く独身者
同じ職場の人の恋愛話を聞いてました。
シリアスに言うとやり捨てられただけで、
主観的に言うと恋に落ちてる人の話でした。
よくやるよと聞いてたら、
別な人が(何人かで聞いてた)、先に帰った人に惚れてることがわかり、
めんどくささ倍増。
良く言うと「青春だなあ」と感慨深く、裏っ返せば「秋だ」と言いたくなってました。
秋だから、でもないけどいいね、惚れた腫れたなんて話できるの。
してえよ。
何もないおかげでもの凄く穏やかです。
天気のいい休日の昼前って感じの何もなさ、動かなさ。水平線を滑る客船が時間をかけて小さくなっていくのを、アイスティーの氷をすすりながら眺めてます。隣では犬が死んだように寝てて尻尾だけが生きて私か蝿の相手をしてくれる。降りかけの雨みたいに途切れることなく人が駅に向かって駆けていくのを羨ましくて観ないでいる。
何もないからこころ穏やかなままで楽です。
つまりは楽しくない。
するってえと買い物とか観劇とかするんだけど、すぐ飽きる。
暇なんだなといつもの結論に至って、酒飲んで映画見て寝ちゃう。
いろんなことに飽きてる気がする。気は変わるけども。
じゃあ惚れたいのかっつうと、そうではない。
ああ、いいなあとは思うけど、それしたい!って憧れない。